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方針管理(組織のベクトル合わせ)

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方針管理

 経営においては、会社の方針・目標が全社に徹底されていることが重要です。経営層は組織全体の方針・目標を立ててそれを全社に展開しますが、それを受けて各部門責任者は全社目標を達成するための自部門の方針・目標を立てます。 さらに各個人部門方針・目標を受けては個人目標・行動計画を立てます。

 リーダーの重要な役割は、統一の全社目標にベクトルを合わせ、下位階層の方針・目標をシンクロさせることにあります。これを方針管理といいます。

 方針管理を徹底することで、経営層と社員が一丸となって1つの方向に進んでいく推進力が得られ、社員も「やらされ感」ではなく「目的意識」を持って仕事に取り組む姿勢が醸成され、生産性も向上します。

上位階層の方針は、下位階層の目的となる

 各部門には部門の方針と目標が設定されますが、これは上位階層である経営層の定める経営方針(=経営戦略という性格)を受けて設定されています。つまり部門の方針・目標とは経営方針・目標を達成するための手段であると言えます。

 これを裏返して表現すれば、上位階層の方針は下位階層の「目的」ということになります。

 例えば「持続的競争優位の確立・強い収益体質の実現」という経営層の方針・目標があるとします。これを受けて部門長クラスには「売上の確保」「粗利益率の確保」「固定費の削減」という方針・目標が設定されます。部門長たちは上位階層である経営層の方針・目標を達成するという目的があり、その実現手段として「売上の確保」「粗利益率の確保」「固定費の削減」に取り組むのです。

 さらに、営業部部門長の方針である「売上の確保」を受け、それを実現するべくカスタマーサポート課課長は「年間購買額UP」という方針・目標を設定します。

 さらにカスタマーサポート課課長の方針・目標を受け、それを実現するべくカスタマーサポート課の主任においては、「顧客管理のシステム化」と「リピート提案数」という方針・目標を設定します。

 このように上位職層と下位職層の方針・目標はシンクロしている状態を作り出すことが方針管理であり、リーダーのベクトル合わせという仕事です。

 「リピート提案数」の強化を方針・目標としているカスタマーサポート課の現場は、「なぜそれに取り組むべきなのか?」という問いに対し、明確に目的を答えられる状態になっていることが望ましい姿です。

 つまりこのケースではカスタマーサポート課の社員が、「それは会社が持続的競争優位性を確保するための強い収益体質を実現するためです。そのために営業部は売上高の確保を方針としています。さらにカスタマーサポート課はその実現のために年間購買額UPを図ります。私たちはその実現に向け、顧客管理のシステム化とリピート提案数の増加に取り組んでいます。」

 と答えられるように、方針・目標⇔目的が紐づいている状態が作られている状態を作り出すことが大切です。

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