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    退職金制度設計

    退職金の基本的性格

     退職金には「これまでの貢献に対する報奨的意味合い」「これからの生活・仕事に対する応援的意味合い」があります。退職金設計はこの2つの意味合いを考慮したうえで、会社にとって適切な退職金制度設計を行うことが必要です。

    従業員のこれまでの貢献に対する報奨的意味合い

    賃金後払い的性格

     在籍中の賃金を補完するという意味合いです。

    功労報奨的性格

     退職金は社員から会社への貢献に対して支払われる報奨的性格を持つという考え方。期間内貢献度(等級の高さ=基本給など)と勤続年数によって報奨の大きさが決定されます。

     以上のような「これまでの貢献に対する報奨的意味合い」から、退職金算定の基本となる算式は次のようになります。

    ①個別退職金額=算定基礎額×勤続計数

    ※算定基礎額とは基本給や賃金テーブルで定められた基準給のこと

    従業員のこれからの生活・仕事に対する応援的意味合い

    定年後生活保障的性格

     本来的には国からの生活保障で安心した老後が送れることが望ましいですが、実際には不十分であるため企業が退職金を支給し、生活を保障するという考え方です。

    進路転換支援的性格

     新たな人生設計展開に際しての資金の一部を支援するという考え方です。人生100年時代、年金支給年齢の引き上げ、労働市場の流動化により、今後ますます進路転換支援的性格が広まるものと考えられます。

     以上のような「従業員のこれからの生活・仕事に対する応援的意味合い」を加味すると、退職金算定式は上述の①を次のように発展させた形となります。

    ②個別退職金額=算定基礎額×勤続計数×退職事由計数

    ※退職事由計数とは「自己都合・会社都合・定年」といった退職事由を退職金額に反映させること。

    退職金算定方式設計

     代表的な退職金算定方式について解説します。

    基本給連動方式

     基本給に連動する退職金算定方法です。上述した個別退職金額の算定方法、

    個別退職金額=算定基礎額×勤続計数×退職事由計数

    がこれに該当します。

     メリットとしては

    ・仕組みがシンプルで分かりやすいため計算しやすいこと

    ・退職金の基本的性格に基づいた設計となっているため従業員側の納得感を得やすいことです。

     デメリットとしては、基本給に能力等級が採用されていたり、勤続給・年齢給などのウェイトが大きい場合など基本給が年功的に決定される場合、支給額も年功的に増加することから、コストとしての退職金額が増加していく傾向にあることです。

    ポイント方式

     基本給と退職金を切り分けて考える方式です。退職金の性格を在籍中の貢献に対する功労報奨として捉える設計が可能で、かつポイント単価の変更により退職金水準を変更しやすい特徴があります。

    個別退職金額=個別ポイント累計×ポイント単価×退職事由係数

    ※個別ポイントには等級別・評価別ポイント、勤続ポイント、役職ポイントなどがある。

    ※ポイント単価は10,000円とすることが一般的。

     メリットは、

    ・退職時の基本給の高さではなく貢献度(等級や評価)に応じた退職金額が算定できるため、業績貢献やモチベーション向上が期待されます。

    ・経済情勢や社会環境変化に応じてポイント単価を変更することで、コストとしての退職金高騰を防止することができます。

    ・基本給制度変更があっても、退職金制度は独立して運用することができるため、連動して制度変更する必要がありません。

     デメリットとしては、

    ・毎期各従業員の累計ポイントを把握する事が必要となります。

    ・勤続ポイントのウェイトが大きい場合や、等級制度そのものが勤続年数や年齢による年功的運用がなされている場合は、ポイント制であっても年功的な退職金算定となります。


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