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「現状把握」を行う目的

現状把握の目的

 現状把握の目的は、現状とありたい姿との「ギャップ」を明らかにし、そのギャップを克服するための「課題」を明確にすることです。目標と課題が明確になることで、目標を達成するための計画を立てることが出来るようになります。計画と課題が明確になっていれば、その難易度や実現可能性に応じた効果的な具体的対策を立案することができます。

 「現状分析ばかりやっていても経営は良くならない、これからどうするかという具体策が大切だ」というお言葉を頂くこともございます。まさにその通りで、現状分析だけをやっていても経営は良くなるはずがありません。

 しかし先程申し上げた通り、現状が分かるということはありたい姿との乖離の程度が明確に把握できるということです。定量的な財務数値のギャップの高低と、定性的な事業活動や組織の状態がありたい姿に対してどの程度乖離しているのかが明らかになります。

 ギャップの大きさが分かれば、その大きさに応じて効果的かつ成功確率の高い具体策を講じることが可能となります。経営資源には限りがあります。限りある経営資源を投入すべき最も効果的かつ重要な領域は何か、を決定することが課題抽出ということです。

 ヒトやカネなどの経営資源に限りのある中小企業こそ、現状把握から入っていくことで経営資源を効果的に活かす施策立案へと繋がります。

現状把握の方法

 現状把握は主に次のような分析を行います。

現状把握方法

 現状分析は財務状況だけを分析するのではありません。事業活動において重要な3つの視点「財務・事業・組織」を総合的に分析し、現状の強みや問題点を洗い出します。

 財務・事業・組織の3つは影響しあっていますが、これらには因果関係があります。財務は「結果」であり、その財務結果に至る過程が「事業・組織」運営です。これをまとめると次のようになります。

3視点

 当然のことながら事業活動は財務結果に直結します。また事業活動は組織によって為され、組織力の高低が事業運営に直結します。さらに組織能力は人件費や生産性という形で財務に影響を与えます。

 このように企業活動の大きな柱である財務・事業・組織はそれ単体で存在するのではなく、互いに有機的かつ複合的に影響を与えあっています。これら3つの視点から総合的に企業の現状を洗い出し、現在の強みや現在の問題を引き起こしている真因を特定し、課題設定することが現状把握のゴールになります。

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