運送業、製造業のように設備が付加価値を生み出す事業の場合、気を付けなければならないことは、設備投資という手段一辺倒で収益改善を図ろうとしてしまうことです。

収益を改善させるには自社の収益構造、即ち売上・粗利・固定費の構造的欠陥を認識することから始めます。設備投資を行っても収益構造そのものを儲かるものに変えていけない場合は、収益改善に至りません。

設備投資により減価償却費や固定費が増加した分に対して、ウリモノの数量・単価・利幅のバランスがこれまでと変わらないなら、多少販売数量が増えても儲けは生み出せません。

このロジックを正しく理解することから経営改善は始まります。