初めまして、白井経営コンサルティング事務所代表、白井康嗣(しらいこうじ)と申します。当Webサイトにご来訪いただき、ありがとうございます。
「中小企業経営者のココロおどるビジョンの実現を支援したい!」これが、私の思いです。
私は社員数数千人の大企業で勤務した後、社員数40名ほどの中小企業に勤務しました。そこで大企業と中小企業の違いを経験できたことが、今の私の原点を形作っています。このページでは、中小企業で永く勤めてきた経験を踏まえ、私の中小企業コンサルティングへの思いについて、少しでもお伝え出来たらと思います。
中小企業の素晴らしさは、その規模や取扱い商材の特徴(ニッチ市場)ゆえの、フレキシブルで素早い意思決定にあります。
私は勤めていた中小企業に営業職として入社し、全国のディーラーへ向けたリテールサポートに従事していました。営業は大企業時代から経験していましたが、商材の特殊さや取引先とのパワーバランスの違いなど、それまで経験していた営業とはまるで感触が違い、始めはなかなか上手くいかず苦労しました。
それまでは研修やOJTなどが頻繁にある環境で自分のスキルアップを行う機会がありましたが、勤務していた中小企業ではほとんど教育研修的なものがないことにも驚きました。私はたまたま上司に恵まれ、商品知識やリテールサポート営業について気軽に相談できたこともあり、営業成績も向上していきました。その時の上司には今でも感謝しています。
また、社長との距離の近さも特徴的かと思います。入社直後から日常的に社長と会話ができる環境にあったため、私は分からないことや提案があれば積極的に社長に話をしていました。半面、社長との距離が近く何でも社長に進言できるという構造が、組織マネジメント上問題になるという経験もしてきました。指揮命令系統が錯綜したり情報が限られた人にしか共有されておらず、プロジェクトや企画が前に進まないということも度々ありました。
責任者になったころには、様々な仕事を経験させて頂くことができました。大企業では職務は決められていましたが、中小企業勤務では1人で何役もこなすことが常態的に起きています。そして仕事ができる人のところへは様々な仕事が降ってきて、仕事の出来ない人は暇そうにしている、という光景もよく見かけました。
私も、1人で何役もこなすプレイングマネージャーとして、個人予算を持ちながらマーケティング、ブランディング、営業、組織マネジメント、他部門との調整を行うことはもちろん、3か年販売計画策定、HPコンテンツ作成、ブログ記事作成、メルマガ作成、イベント企画、販促物やチラシの作成、製品の出荷作業、運送業務など、職務や立場を超えた幅広い業務に携わらせて頂きました。この時の中小企業における広範な業務経験は、コンサルタントになった今も活かされています。
責任者になって以降、社長とはより身近に会話をするようになりました。その中で毎月の資金繰りに奔走する姿や、従業員の処遇に関する悩みなど、普段社員の前では見せない姿を垣間見る機会もありました。個人資産を運転資金に投下する時の苦い顔や、売上が上がっているのに利益が残らない現状に首をかしげる様子、聞き分けの悪い社員の対応に苦慮している様子、大手取引先のパワーに頭を悩ませる姿など、中小企業経営者の苦労を間近で共有させて頂くことができました。
私は、中小企業がもつ小さくても光り輝くユニークな強みや特色は、時代を超えて世の中の役に立つものだと考えています。
大企業が対象にする市場には流行り廃りがあります。かつて一世を風靡した商品カテゴリーが今は存在していない例は、枚挙に暇がありません。しかし中小企業の対象製品や技術は、ニッチな市場ですが長きに亘って世の中に存在し続けるものだと思います。伝統産業、特定分野での精密部品の製造技術、趣味嗜好性の強い余暇活動商品、地域に根差したホスピタリティ溢れるサービスなどのニッチ市場は、決して大きくはありませんが特定の人にとってなくてはならないものです。
日本の99%以上を占める中小企業が元気でいること。これが地域や産業の活性化を下支えし、日本経済発展に寄与するものと考えます。また国も中小企業の生産性向上に向けて、様々な支援策を用意しています。
さらに、被雇用者のうち70%以上が中小企業で働く社員たちです。地域に雇用を創出する中小企業は、社員の方々やその家族の豊かで生きがいある生活を支えています。
今まで数多くの中小企業とのご縁を頂いた中で、私は中小企業に共通する課題に気が付くことができました。それは「社長が経営担当者としての重要業務に集中できない環境にある」ということです。
いま中小企業には、優秀な人材確保、事業承継、IT化、資金調達、売上と利益確保など、課題が山積しています。また業種によっても様々な課題があるでしょう。しかしそれらの課題のもとをたどれば、全て先程の「社長が経営担当者としての重要業務に集中できない環境にある」という事実に帰結するのではないかと考えます。
様々な課題が乱立する中、会社を回していくには社長自ら資金調達、重要顧客との接触、日々の売上や利益創出、現場のオペレーションなど、本当に沢山の仕事を1人でこなさなければならない状況にあります。仕事の重要度や求められる能力を考えると、社長自らが動かなければならないのは必然とも言えます。
このような背景の中で、大企業のように経営戦略や事業計画をじっくり考えたり、腰を据えた組織マネジメントによる人材育成を行うのはとても難しいことです。
しかし実現可能性のある事業計画と経営戦略がなければ、会社の目指す方向性が不明確となり成り行き任せの経営となりますし、組織マネジメントの仕組みがなければ採用難や離職により人材が育たず、組織を担える人材確保が難しくなります。実際に大企業と中小企業では資金調達や人材確保に関する景況感は大きく乖離しています。
以上のような中小企業特有の広範な課題解決に貢献し、中小企業経営者のココロおどるビジョンの実現を支援したい!という思いが、経営コンサルタントを志した動機です。
したがって私は経営コンサルタントとして、企業活動の柱である「事業」「財務」「組織」3つの視点から総合的に中小企業のコンサルティングを行うことを信条としております。そしてその出発点は経営者の方々が考える「未来の会社のありたい姿」に他なりません。「ありたい姿」の実現に向けた支援こそが、私の使命であると考えております。財務諸表には、その結果に至った「事業活動」と「組織マネジメント」の取り組みが必ず反映されています。絡まった3つの紐を紐解き、重要経営課題を抽出し、事業計画や経営戦略、組織マネジメントの仕組みを構築することで、ありたい姿に到達する支援を行っていくのが私の役割だと考えます。
私は勤めていた会社をはじめ、数多くの中小取引先との仕事を通じて、多くの学びを得る機会に恵まれました。もちろん現在も沢山の経営者の方々とお会いさせて頂き、毎日が学びと新鮮な体験に満ち溢れております。そのような素晴らしい経営者の方々に恩返ししていくことが、私のライフワークであると確信しております。
実際に中小企業で永く勤めてきた人間だからこそ分かる、中小企業経営の内情や特色、経営者の方々の心情を理解したうえでのコンサルティングを心掛けております。そのために一番大切なことは、経営者の方々の声を全身耳にして聞くことだと考えます。そして経営者の方々が考える「ありたい姿」の達成に向けて、ともに考えるパートナーでありたいと思います。
また、コンサルティングの現場で強く実感するのは、経営者と社員の意識の差です。経営者と社員は立場が違うため、お互いを完全に理解し合うのは難しい問題です。なぜなら、経営者は3歩先を見る「鳥の目」で全体を俯瞰できますが、現場の社員は目の前の仕事を「虫の目」で仕事を捉えるからです。もちろん、どちらの視点も大切であることは言うまでもありません。しかし、見ている視点の違いが歪な組織を生んでしまい、業績の伸び悩みや人材不足に繋がっていることもままあります。その見えざる溝を少しずつ埋めていくことも、ありたい姿を達成するのに必要なことではないかと思います。私は経営者の方々の言葉に耳を傾けるのはもちろん、社員の方々の言葉にも真剣に耳を傾けることを心掛けております。
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白井経営コンサルティング事務所 代表 白井康嗣